オールライフマガジンALL LIFE MAGAZINE

高齢者の家庭内事故を防ぐために12

2018年03月20日

■テーマ 外出時の事故
-当人の状況
 男性Aさん76才、夫婦ともに健常で二人暮らし
-事故の状況
 Aさんは役所に行くために最寄りの駅に向かった。駅に入る前のところで、駐輪場から
 はみ出ていたバギー(いわゆる乳母車)に足をとられて転倒。頭部と肩を打撲した。肩の痛みが
 残ったため、整形外科を受診した。ところが、1か月ほど後に片方の手足に不自由を感じて、
 病院を受診。精密検査を受けたところ、慢性硬膜下血腫と診断された。(3週間以上かかって
 じわじわ出血し血腫ができたということだった。)

■知恵と工夫
・一歩外へ出たら、「段差の連続」と心がけて歩行する習慣を身に着けたいものです。
 また、段差ではありませんが、見かけは綺麗でも「滑りやすいタイル・材料」も街には、思いの
 ほか多く採用されています。特に雨の日は滑りやすくなりますし、雪の日はなおさらです。
・強風の日、駅の近くの駐輪場のそばを通る時は、風で自転車が倒れてくるなどのリスクにも
 備えましょう。そういう意識があるかないかが、事故に会うかどうかの分かれ目にもなります。
・外出時の怪我は、サンダル履きのケースが圧倒的に多いので、必ず靴を履いて外出しましょう。
  (できれば滑りにくいタイプのものがおすすめです。)
 サンダル履きでの転倒が多い理由は、どうしても足を引きずるように歩くからです。
 健康づくりのためにも、正しい歩き方を身に着けたいものです。
・外出が怖いと言って外出を控えるのは、それこそ本末転倒です。長い目で見れば、外出して足腰
 を鍛えてあげることは転倒予防になります。また外出できなくても、室内での簡単な運動や
 その場での足踏みなども有効です。
・本例にあるように、頭部を打撲した場合には、外傷が無くても医療機関を受診して、できれば
 CTなどを撮ってもらうことをお勧めします。また、慢性硬膜下血腫なとのように、その場の
 検査ではわかりにくい場合もありますので、時間を空けて再検査を受けるなど、自分の身は自ら
 守る心がけが必要です。

 (監修:イーケアサポート 榎本三千雄  PT 志垣健一朗)