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「定期巡回・随時対応サービス」モデル事業の結果概要報告について

2012年07月11日

 厚生労働省から7月3日、「定期巡回・随時対応サービス モデル事業の結果概要」が公表された。今年4月サービス開始の新サービスである本サービスについては、まだ参入する事業者が現状では少ないことからも、注目される内容である。それらのポイントについて抜粋して紹介したい。

◆調査概要
 ・モデル事業実施自治体数 52自治体  
 ・利用者数  1,084人
 ・実施事業者の法人種別
  営利法人      40.6%
  社会福祉法人 37.5%
  医療法人   10.9%
  生協      3.1%
  社団法人    4.7%
  その他     3.1%
◆調査結果概要
 ○利用者状況  平均要介護度 3.0
  認知症自立度別利用者割合 
  自立 15.1%  Ⅰ18.1%  Ⅱ 33.7%  Ⅲ 24.2%  Ⅳ 6.7%  Ⅴ 2.2%
  世帯状況  独居・高齢者のみ世帯割合 66.6%
 ○事業者の平均移動時間 15.7分
 ○1日あたり平均訪問回数 2.6回
  (最多事業者3.8回、最少事業者 1.2回)
  要介護1... 2.0回  要介護3... 2.7回  要介護5...3.1回
 ○サービス提供時間  
   20分未満          32.3%
   20~30分未満   28.5%
   30~1時間未満  18.9%
   1時間以上       20.2%
 ○主なケア内容(重複あり)
  排せつ介助(身体介護)     50.5%
  その他身体ケア(身体介護) 20.9%
  食事準備(生活援助)       18.0%
  見守り・安否確認(その他) 47.0%   
 ○訪問状況
 ・時間帯別
   日中(8-18時) 74.1%  夜間(18-22) 14.5%  深夜(22-6) 5.1%  早朝(6-8) 6.3%
 ・一人あたりのコール件数 1週間に0.7回
・コール内容
  不安解消 41.7%   通常の身体ケア 19.4%  緊急の身体ケア 9.9% 
  医療看護 3.7%   その他 25.2%
 ・コールに対する対応状況
  電話対応 64.0%   訪問 31.8%  訪問看護・主治医への連絡 0.4% 
  その他 3.7%

以上、主なポイントに下線を引いてあるが(公表資料には下線無し)、様子見が多い事業者の方々にとっては注目すべき点が多い。もともと本サービスの効率の悪さ=コスト割れが念頭に浮かぶ経営者も多いと思うが、実際には臨時のコールは少なく、また移動時間・場所を考慮の外に置けば、訪問回数の点でも数字上では採算が取れることになる。仮に要介護3の方の報酬で言えば、1日3.5回の(20分未満)訪問に該当するところ平均2.7回、要介護5の方の報酬で言えば、1日5.2回の(20分未満)訪問に該当するところ平均3.1回の訪問で回っていることになる。逆に言えば、「採算が合う・合わない」ではなく、採算が合うように「効率的にプランを立て」「日に何度か定時に訪問する安心感を持ってもらい(臨時呼び出しを減らす)」運営をすることが肝要である。

さらに、本サービスにおいて忘れてはならない点としては、制度上初めて「ケアプランの共同作成」が認められていることである。これは移動の効率性を考慮したプランをケアマネジャーと相談して決めて良いということであり、この点においても本サービスを充実させたい国側の配慮をうかがうことができる。少なくとも、本公表データは前向きにサービス参入を検討する素材となろう。

(参考資料:厚生労働省)