オールライフマガジンALL LIFE MAGAZINE

高齢者の家庭内事故を防ぐために11

2018年02月16日

■テーマ 階段での落下事故
-当人の状況
男性Aさん72才、夫婦ともに健常、娘夫婦と同居5人世帯、自分たちは2階に居住
-事故の状況
Aさんは朝起きてトイレに行くために階段を下りて行きました。その際、あと3段くらいのところで足を
踏み外して、尻もちをつきながら下へ滑り落ちました。その時に咄嗟に着いた手首と踏み外した足を
捻挫しました。(もし、階段のもっと上であったら大けがになるところでした。)

■知恵と工夫
・階段での転倒事故は死亡事故も含めて決して少なくありません。
まず、環境をできる限り安全にすることを工夫しましょう。
-階段に手すりを取り付ける
*この際に大切なのは大工さんにお任せして付けるのではなく、理学療法士や住宅改修の
専門家に依頼して、位置や高さを調整すべきです。
-夏場は裸足、冬場は「滑り止めのついた靴下」を履くなどします。
あるいは和室以外は転倒防止用の室内履きを履くようにします。
-階段のふちに蛍光テープを貼って目立つようにします。特に夜間は有効です。
階段だけでなく、ちょっとした段差にも貼っておきたいものです。
-費用は掛かりますが、トイレを2階にも設置する、可能であれば階段の傾斜を緩くするなどの
住宅改修も検討に値します。
・朝一で動き出す時は、覚醒していないこともあるので、布団の中で「手もみや足もみ、手足を
こすり合わせる」などして、徐々に体を起こすようにしましょう。これらは冬場の血圧対策にも
有効です。
・二世帯住宅の場合、高齢者は1階へ というのがお決まりのようです。本件事故の対策も「1階
に移る」という対策もありえます。ただし、日常生活動作に問題が無い場合は、2階と1階の
階段の上り下りが良い運動になることもありますので、1階と決めつける必要はないと思われ
ます。ケースバイケースで考えましょう。

 (監修:イーケアサポート 榎本三千雄  PT 志垣健一朗)